症例によってこのような場合は2回法でなければならない、或いは1回法の方が絶対に良いということはありません。
殆どの場合、使用される先生方のお考えや好みで使い分けられているようです。ただし、両方ともご使用の先生方には、次のような傾向があります。
<骨質>
骨質が極端に悪く、少々の負荷でも静置が壊れるようであれば、2回法(C-type)を選択します。つまり上顎にはそのような場合が多くなります。またGTR,GBRを併用する術式や、
サイナスリフトとインプラント理入を同時に行うような場合も同様です。 このような 場合、通常のインプラントとドリルの関係を無視し、ひとサイズ小さいドリルをファイナルとし、きつめのセルフタップを行うことで、より強い機械的固定を確保すると良いようです。
<フルマウスに近い症例>
総義歯だった患者さんや、バーチカルストップを確保できない症例には2回法 (C-type) が良いようです。 これまで使用されていた義歯をもう一度使って頂くとしても、暫間義歯を用意するとしても、頭部が露出する1回法2ピースよりも静置が確保しやすいというメリットがあります。
ただし、ステンキャップを用いた磁性アタッチメントで最終的な義歯固定を行う場合は B-type を選択して下さい。
<単独植立>
アローインプラントはアバットとフィクスチャーの嵌合形態が 8°テーパーロックです。 テーパーロックは強い力で締め込むならほとんど緩むことはありませんが、強い力で締め込むことができない場合、回転防止機構がありませんので緩みやすくなります。
この点でB-typeとC-typeを比べた時、B-typeはアバットメントを包み込むようにフィクスチャーのショルダー部分から補綴物のマージンを立ち上げるのに対し、
C-typeはアバットメントのストレート部分から立ち上がります。つまり合着による固定をフィクスチャーに対し行えることからB-typeは基本的にほとんど緩むことがなくなります。
そこで単独植立を行う際、同じ太さであればB-typeを選択して下さい。